クリティカルシンキングを鍛える「ソクラテス式問答法」

  • 2022年2月20日
  • 2022年2月20日
  • 読書

クリティカルシンキング、直訳すると批判的思考。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、近年ビジネスの世界ではクリティカルシンキングへの注目が高まっています。

そんなクリティカルシンキングですが、シンプルな内容ながら絶大な効果を発揮するテクニックがあります。

それが「ソクラテス式問答法

効果もさることながら、日常的に使えばクリティカルシンキングのトレーニングにもなります。

この記事では、「ソクラテス式問答法」について

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からまとめています。

 
りょくと
悩みがある人は是非最後まで見ていってください。

「ソクラテス式問答法」とは

哲学者ソクラテスにちなんで名付けられた批判的思考のテクニック。

質問を重ねることで思考を深めていくのが特徴。

相手から相談を受けるときには勿論、一人で考える時でも使えるテクニックです。

特徴的なのは一切具体的なアドバイスをしないこと。

質問を繰り返すことで、批判的思考を芽生えさせ、自然と答えに気づいてもらうのがポイントです。

「ソクラテス式問答法」のメリット

  • 自然と解決策を思いつく
  • メンタルの状態が改善する

1つ目のメリットは自然と解決策を思いつけること。

自分や相手が感じていることについて質問を重ねることで、思考が深まり思いがけない解決策を思いつきやすいのが、「ソクラテス式問答法」のメリットです。

例えば、

 
女性

 

時間がなくて運動が出来ません。
 
りょくと
時間が無いと言うのはどんな状態なんですか?
 
女性
夜まで仕事をしていて、帰ったら疲れ切っているんです。
 
りょくと
それは大変ですね。時間があったらどんな運動をしたいんですか?
 
女性

ランニングやジムに行ったりしてみたいかな。

 
りょくと
なるほど。そもそも運動したい理由はなんでしたっけ?
 
女性

最近子どもの元気さについていけなくて、体力をつけたいの。

 
りょくと
体力をつけるために、ランニングやジム以外に出来ることはないですか。
 
女性
そうだな、エレベーターを使わずに階段を使うとか、いつも使う駅の1つ手前で降りて歩くとかよく聞きますね。

このように、質問を重ねることで、自然と解決策を思いつく流れを作ることが出来ます。

メンタルが改善する

2つ目のメリットはネガティブな気持ちが改善すること。

「ソクラテス式問答法」を自分に対して使うと不運な出来事に対して、ネガティブな面にとらわれることを避けることが出来ます。

これを証明したのが、オハイオ州立大学の研究。

■対象 うつ病の傾向がある男女55名
■実験内容 16週間自分に対して「ソクラテス式問答法」を自分に使う
■結果 参加者のメンタルは大きく改善。抑うつの評価尺度が1.51ポイント低下。

「ソクラテス式問答法」で自分自身に疑問を投げかけることで、ネガティブな思考に疑いを持つようになります。

それによって、自分のネガティブな思考が論理的に正しいのかどうかを考えさせ、より現実的で幅広い視点を得ることが出来るようになるのです。

「ソクラテス式問答法」6つのパターン

「ソクラテス式問答法」は大きく6つのパターンの質問から構成されています。

明確化の質問

「問題を明確にする」ための質問

特定の発言が行われた理由を探る。ある情報が問題に対してどう関わるのか探すために使います。

質問の例

  • 「〇〇とはどのような意味ですか?」
  • 「その本質やメインの問題は何だと思いますか?」
  • 「その問題の具体的なゴールはなんですか?」

前提調査の質問

問題の「前提」を深堀りするための質問。

前提を疑うことで、よりクリエイティブな方法が思い浮かびやすくなります。

そもそも前提のすり合わせが出来ていないと、その後の質問の意味が無くなってしまいます

そういう意味ではベースとなる重要な質問なので、重点的にトレーニングしておきましょう。

質問の例

基本文型「初期設定」

  • 「この問題はどの点が重要なのですか?」
  • 「そのように考えた理由はなんですか?」
  • 「この問題の前提は何でしょうか?見落としている点はありませんか?」

基本文型「仮定」

  • 「〇〇で仮定されていることはなんでしょうか?」
  • 「今の答えの代わりにどんなことを仮定できますか?」
  • 「私はあなたの意見を正しく理解出来ていますか?」

問題について「どのような前提があるか?」「その前提をどのように検証(または否定)出来るだろうか?」と掘り下げることが大きなポイントです。

証拠の質問

問題や解決策にどれくらいの証拠があるのか考える質問。

「実例」「類似性」「原因」の3点セットで問題を詰めていくのが有効な使い方。

質問の例

  • 「どのような理屈でこの結論にいたったのですか?」
  • 「〇〇を事実と考えた理由はなんだろうか?」
  • 「その信念を持つにいたった理由はなんですか?」

視点の質問

あらゆる方向から別の可能性を探る質問。

人間には、一つのアイディアにしがみつく心理的な習性があるため、視点を切り替えるのに有効。

質問の例

  • 「その問題について別の見方はないか?」
  • 「それがベストだと思う場合、その理由はなんだろうか?」
  • 「反対意見にはどのようなものがあるだろうか?」

影響と結果の質問

考えた結論や解決策の精度を確かめるための質問。

思いついた案をすべて試すわけにはいかないので、それぞれの案に優先順位をつけるために使うと良いです。

質問の例「基本文型」

  • 「その前提の結果はどうなるだろうか?」
  • 「〇〇が起こる確立はどえぐらいだろうか?」
  • 「〇〇の代わりになるものはないだろうか?」

疑問の質問

「ソクラテス式問答法」を使っていると「質問の答えが思いつかない・・・」といった場面に遭遇します。

「疑問の質問」はそんな膠着状態から抜け出すための質問です。

質問の例「基本文型」

  • 「この疑問のポイントはどこだろうか?」
  • 「なぜ自分はこの疑問を持ったのだろうか?」
  • 「いつもそのような考えが浮かんでいただろうか?それとも最近だけだろうか?」

質問の性質を掘り下げることで、問題の本質がどこにあるのかを把握し、自分が疑問を持った理由や動機を明らかにしていくのです。

「ソクラテス式問答法」を身につけるトレーニング法

「ソクラテス式問答」の6つのパターンを紹介しました。

とはいえ、実際の場面でどの質問を使えばよいか、すぐには判断がつかないでしょう。

その問題を克服するには日々の中で「ソクラテス式問答法」を意識して試すしかありません。

ここからは「ソクラテス式問答」を身につけるためのトレーニング方法をご紹介します。

ソクラテス・テンプレート

「ソクラテス式問答」を始めて戸惑うのは、質問の種類の多さ。

ソクラテス・テンプレートは数ある質問の中から、重要性と即効性が高いものを抜き出しています。

本書では、

  1. 自分が考えた解説策やアイディア
  2. その解説作が正しいと思う証拠は?または反する証拠は?
  3. この解説策は事実に基づいている?または感情に基づいている?

といった具合に10種類の質問を重ねるテンプレートを推奨しています。

実際にやってみた感想

私は本業が相談業務なので、人より話を聞くことに慣れていますが、意識をしないとつい助言を言いたくなってしまいます。

普段あまり意識していない人は、話したくなるのをぐっとこらえて、質問役に徹するという点から意識をするのが良いのではないでしょうか。

質問を重ねても相手から答えがられず、考え込んでしまうこともよくあります。

沈黙が続いて耐えられず、話したい気持ちになるかもしれません。

必ず相手から答えが返ってくるので、我慢して持ってください。

「ソクラテス式問答法」を行うことで、相手が本当に大事にしていたことや、思ってもいなかった解決策が出てくることがありました。

思考法というと面倒なイメージもあるかもしれませんが、効果は大きいので試してみてください。

まとめ

  • 「ソクラテス式問答法」とは、質問を重ねて解決策に気づく批判的思考のテクニック。
  • 自然と解決策が思い浮かぶ、解決に至らなくてもメンタルに良いという2つのメリットがある。
  • 質問には6つのパターンがあり、「前提」を疑う質問が特に重要。
  • 「ソクラテス式問答法」を身につけるには、日常的に意識することが重要。

「ソクラテス式問答法」を含めてクリティカルシンキングはあなたの選択肢を広げてくれます。

クリティカルシンキングに興味を持った方は、こちらの本がおすすめです。

努力でしか身に着けれない「悩む力」を手に入れて、人生変えていきましょう。

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