「寝付きが悪い」「睡眠の質が良くない」こんな睡眠に関する悩みを持ったあなた。
そんな悩みに対するアプローチは色々とありますが、寝具を変えることも有効な手段です。
中でも、「布団」を変えることは、睡眠の質に大きな影響を与えることをご存知でしょうか。
特に、普通の布団より何倍の重さがある「ウェイトブランケット」(通称重い布団)は科学的にも睡眠の改善に効果があると実証されています。
とはいえ、重い布団と聞くと「重さでかえって眠れなくなるんじゃないか」と不安になるかもしれません。
そこで今回は、「重いふとん」に関する科学的な研究結果。
また1年以上「重いふとん」を使用している筆者の感想を交えて、「重いふとん」を紹介していきます。
・重い布団のメリット、デメリット
・1年間以上使用した感想
重い布団に関する研究結果
2015年マイアミ大学の研究によると、マッサージ治療後にコルチゾールが31%減少。セロトニンが28%増加したという研究結果が発表されました。
マッサージによる加重効果がこの結果をもたらしたという点から、重い布団にも同様の効果が期待できるというのが由縁だそうです。
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ストレスホルモンであるコルチゾールの減少。睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となるセロトニンの増加。
この2つの作用から、寝付きの改善、睡眠の質が向上したと考えられそうです。
また、スウェーデンのカロリンスカ研究所は、不眠症と診断され、うつや不安障害などの精神疾患を併発している成人120名(女性68名、男性32名、平均年齢約40歳)を対象に実験を行いました。
実験内容は、4週間、重さの違う布団を使用してもらうというものです。
1つのグループは鎖をつけて重さを8kgにした布団を使用(8kgが重すぎると感じた人は6kgの布団を使用。)もう一方のグループは、プラスチック製の鎖をつけて1.5kgの布団を使用。
その結果、1.5kg軽い布団を使用したグループは、不眠重症度を表すISIスコアの改善が見られたのは、僅か5.4%の被験者のみでした。
それに対して、8kgの重い布団を使用したグループは、約60%近くの被験者が、ISIスコア50%以上改善。
睡眠状態はもちろん、日中の活動レベルや精神疾患の改善まで見られました。
更に不眠症の回復まで達した人は、軽い布団のグループでは3.6%だったのに対して、重い布団のグループは、なんと42.2%と20倍近い結果となったのです。
また、4週間の実験終了後、希望者に好きな布団を選んでもらい、12ヶ月間の経過観察を行ったところ、ほとんどの被験者が重い布団を選択。
最初の4週間の実験で軽い布団を使用し、その後重い布団に変更した人も最初の実験と同様に睡眠が改善しました。
12ヶ月後の結果は、重い布団をした人の92%に変化が見られ、78%の人が不眠症の改善が見られました。
このように、科学的に見ても、重い布団には睡眠に影響を与えることが示唆されているのです。
重い布団のメリット
睡眠の質が良くなる
上記の研究結果にある通り、重い布団を使用することで、寝付きの改善や睡眠の質が良くなるとされています。
中でも、寝る時に落ち着かない、寝る前に考え事をしてしまうという人に効果があると言われています。
研究結果の通り、睡眠に関して問題を感じている人は、一度試してみる価値はあるのではないでしょうか。
包み込まれる感じがして安心感を得られる
重い布団はその重さもそうですが、大きさも普通の布団より大きめに作られているものがほとんどです。
そのおかげで、包み込まれている感じがして、落ち着いて眠ることが出来ます。
布団がずれることが無くなる
重いため、そう簡単にずれることがありません。
冬場など、寝返りを打った際に布団がずれて、寒さで起きるといった事がありますが、重い布団にしてからはそういったことが一切なくなりました。
重い布団のデメリット
寝返りが打ちづらい
メリットで布団がずれることがないと書きましたが、一方で寝返りが打ちづらいというデメリットにもなります。
筆者の場合は数ヶ月もしたら慣れたのか、気にならなくなりましたが、寝返りも良い睡眠には重要な役割を持っているため、気になる人は推奨の重さより軽めの布団を使用するなど対策をすると良いでしょう。
普通の布団より洗濯が大変
重い布団はご家庭の洗濯機で洗うことが出来ます。
しかし、重さがあるため女性の方などは洗濯機への出し入れが大変です。
また、重さがあるため洗濯機の使用中はかなり大きな音がして、洗濯機が壊れるんじゃないかと心配になります。
我が家では何度か洗濯をしましたが洗濯機は無事ですが、通常の布団よりも洗濯機への負担は大きいような気がします。
実際に使ってみた感想
筆者は1年以上前から約7kgの重い布団を使用しています。
不眠症など睡眠に関して大きな問題は抱えてはいませんでしたが、重い布団に変えてからは、寝付くまでの時間が早くなりました。
睡眠の質については劇的に変わった、というわけではありませんが、良くなった感覚はあり、日中に眠気を感じることが少なくなりました。
手で持つと重量感がありますが、体にかけるときは、重さが分散されるため、不快になるような重さを感じることなはありません。
元々寝相は良い方で、大きく寝返りをうつことは少ないのですが、使い始めの頃は寝返りが上手く打てず、朝起きたときに少し体が凝っているような感じがしました。
しかし、その感覚も使用しているうちに減っていき、数カ月後には無くなりました。
重いふとんに変えてから寝付きが良くなり、睡眠の質が良くなった感じがしています。
現在も使い続けていますが、体への負担も無くぐっすり眠ることが出来ています。
値段もマットレスに比べると安い値段で購入することが出来るので、興味がある人は是非試してみて下さい。
重い布団の選び方
重い布団の適正な重さは、体重の10%+1~2kgとされています。
60kgの人なら、6kg+1~2kg=7~8kgの重さが良いということになります。
重いふとんの多くが、4.5kgか6.8kgの2種類が販売されています。
女性なら4.5kg、男性なら6.8kgを選べばほぼ間違いはありません。
まとめ
睡眠の質を高める重いふとんについて紹介しました。
1年以上使用していますが、快適に眠れています。
特に冬場は重さに加えて、大きめサイズのおかげでぐっすり眠れます。
洗濯の大変さはありますが、それを補って有り余るメリットがあるのでおすすめですよ。
重い布団に興味を持たれた方は、下のリンクから詳細を見て下さい。
睡眠の質を良くすることで、日中の活動が変われば人生は好転します。